石川達夫「序章 チェコ人たることの非自明性ーー人間と歴史のアイデンティティの問題」『マサリクとチェコの精神ーーアイデンティティと自律性を求めて』成文社、1995年。
章立てなどは上記の文献に準拠して書く。なお、漢数字で表記されていた数値を、アラビア数字に修正した。
1、滅びかけた小民族
1段落目(p.13)小民族と大国の違い(これはブログ運営者が考えた見出し)
Milan Kunderaさんが書いた本の内容を著者(石川達夫さん)は引用している。著作権の都合上全ては載せることができないため、おおまかな内容を記載する。
・小民族の定義・・・自分の存在が不確かさだとみられ、消滅の可能性を自覚している民族
・永遠と栄華がある大国の国歌↔︎最初に「ポーランドいまだ滅びず」があるポーランドの国歌
ここまでは、著者(石川達夫さん)がMilan Kundera, “The Tragedy of Central Europe,” New York Review of Books, 26 April 1984, 35-36.から引用したものである。
・大国の傲慢さ
・小民族の良さと努力、空虚さ、消滅性の高さ
ここまでは、著者(石川達夫さん)がMilan Kundera, “Český úděl,” in Václav Havel, O lidskou identitu (Surrey, 1989),s.189-190.から引用したものである。
私が感じたこと
・永遠と栄華がある大国の国歌↔︎最初に「ポーランドいまだ滅びず」があるポーランドの国歌
→ポーランドは一度滅んだこと(※)があるから、対比させたのか?
※ 「1795年、プロイセン・オーストリア・ロシアの3国は第三次ポーランド分割を行い、ポーランドは残った領土をすべて奪いつくされて滅亡した。」「ポーランド分割 – Wikipedia」https://ja.wikipedia.org/wiki/ポーランド分割 (2025/04/16閲覧) 「この歌は第3次ポーランド分割によって共和国が全ての領土を失ってから2年後、1797年にヤン・ヘンリク・ドンブロフスキ将軍が率いる亡命ポーランド人部隊の軍歌として書かれたものだが、この抵抗歌が第一次世界大戦後にポーランド国歌として定着した。」「ドンブロフスキのマズルカ – Wikipedia」https://ja.wikipedia.org/wiki/ドンブロフスキのマズルカ (2025/04/16閲覧)「この歌」はポーランドの国歌である。 |
しかし、なぜチェコ人であるMilan Kundera氏が、なぜ他国の象徴であるポーランドの国歌を引き合いに出したのだろうか?私には不明である。
調べても現時点では不明であったため、ChatGPTに質問したら、以下の内容が生成された。
「✨ クンデラが伝えたかったこと(解釈)
政治的地図と文化的地図は違う
→ 「東欧」として見られること自体が暴力である
国家がある=アイデンティティがある、ではない
→ 国家という“外の形”があっても、精神が壊れれば民族は壊れる
逆に、形が消えても、精神が残れば民族は生き続けるまさに「ポーランド vs チェコ」の構図がそれなんですよ。」
「ChatGPT」https://chatgpt.com
実際この回答が正解かは不明だが、この可能性もあるのではないかと私は考える。
次に小民族についてだが、小民族はやはり、大国より肩身狭い思いをし、大国の横暴さにも対応しないといけないことが多いと思われる。
それでも
「・・・この地球が恐るべき画一化の作用に抗して色とりどりの伝統と生活様式によって輝くように努力し、人間の個性と奇跡性と特殊性が地球に棲み家を見いだすことができるように努力しているのである。」
出典 石川達夫「序章 チェコ人たることの非自明性ーー人間と歴史のアイデンティティの問題」『マサリクとチェコの精神ーーアイデンティティと自律性を求めて』成文社、1995年、p. 13。(Milan Kundera, “Český úděl,” in Václav Havel, O lidskou identitu (Surrey, 1989),s.189-190.の孫引き)
※・・・はブログ運営が書いたものである。
とあるように、小民族は世界をつまらないものではなく、面白くするため、存続してほしいと願っている。
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2、未来に向けたアイデンティティの探求
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